分譲住宅でよく聞く!「仲介物件」と「売主物件」はどう違うの?
「そろそろマイホームが欲しい」と、分譲住宅の購入を検討している方は多いでしょう。そんな分譲住宅について調べていると「仲介物件」と「売主物件」の2つの言葉を目にすることはありませんか?聞いたことはあっても、実際にどのようなものなのかわからないという方も多いはず。そこで本記事では、仲介物件と売主物件の違いを解説します。
もくじ
仲介物件・売主物件の違いとは
仲介物件と売主物件は、どのような違いがあるのでしょうか。まずは、それぞれの特徴を見ていきましょう。
仲介物件とは
仲介物件は、不動産会社が仲介する物件のことです。分譲住宅で言うと、住宅会社が売主となり、不動産会社が買主を探すことになります。仲介物件は分譲住宅だけでなく、中古物件や中古マンションなどさまざまな種類がありますが、どれも不動産会社が仲介するという点は同じです。
売主物件とは
売主物件とは、売主から直接購入できる物件です。住宅会社が土地を仕入れて建物を建て、販売まで一貫して行っているのが分譲住宅の売主物件になります。
不動産会社が仲介するかしないかが大きな違い
仲介物件と売主物件の違いは、不動産会社が仲介するかどうかです。ポストに入っているチラシで、不動産会社が物件を案内しているものは仲介物件になります。「仲介」や「媒介」の文字が入っているでしょう。
一方で、住宅会社が発行したチラシで物件を案内しているものは売主物件となります。また、「分譲住宅を購入したい」と思ったときに不動産会社に足を運んだら、必然的に仲介物件を紹介してもらうことになります。
仲介手数料が大きな特徴
仲介物件と売主物件は、住宅購入費用も大きく変わってきます。仲介物件には「仲介手数料」が発生するからです。仲介手数料は、仲介した不動産会社に支払うもので、売主と買主の両方が支払います。住宅購入に直接かかる費用は住宅会社、仲介手数料は不動産会社の利益になるというわけです。
そんな仲介手数料は、宅地建物取引業法で不動産の価格によって以下の上限額が決められています。
・売買価格200万円以下の部分 売買価格の5%以内
・売買価格200万円を超えて400万円以下の部分 売買価格の4%以内
・売買価格400万円を超える部分 売買価格の3%以内
売買価格3,000万円の分譲住宅を購入した場合は、次の仲介手数料がかかります。
・200万円以下の部分(5%)10万円
・200万円から400万円までの200万円(4%)8万円
・400万円以上の2,600万円(3%)78万円
・合計96万円(税抜)
さらにここに消費税10%が加算されるため、3,000万円の分譲住宅にかかる仲介手数料は105万6,000円です。
仲介手数料の算出方法は、ほかにも「速算式」という方法があります。計算は以下の方法で行います。
・売買価格200万円以下の場合 売買価格の5%以内
・売買価格200万円を超えて400万円以下の場合 売買価格×4%+2万円以内
・売買価格400万円を超える場合 売買価格の3%+6万円以内
先ほどと同じ売買価格3,000万円の分譲住宅を購入する場合、速算式だと「売買価格の3%+6万円以内」の計算式で仲介手数料を求められます。
・3,000万円×3%+6万円=96万円(税抜)
ここに消費税10%を加算すると、先ほどと同じ105万6,000円になります。速算式のほうが簡単に計算できるため、自分で仲介手数料を計算したい場合は、速算式で計算してみてください。
仲介業者が入ることでメリットはあるの?
「仲介物件にすると仲介手数料がかかるなら、売主物件にしたい」と思う方は多いでしょう。しかし、仲介物件にもメリットがあります。詳しく見ていきましょう。
取り扱う物件数が多い
仲介業者である不動産会社は、さまざまな住宅会社から委託を受けて物件の販売を行っています。そのため、取り扱う物件数が多いのがメリットです。分譲住宅の選択肢が広がるので、理想の間取りやデザインの物件に出会える可能性も高くなるでしょう。
さまざまな住宅会社を比較検討できる
不動産会社で仲介物件を探すと、さまざまな住宅会社を比較検討できます。間取りやデザインのほか、仕様や住宅設備など、同じ価格でも住宅会社によって異なる点は非常に多いです。多くの住宅会社を比較して選びたいという方にはメリットとなるでしょう。
客観的な意見が聞ける
仲介物件には、不動産会社による客観的な意見が聞けるというメリットがあります。売主物件の場合、住宅会社が自社の物件を販売しているため、どうしても自社目線での販売になってしまうのです。しかし、仲介物件なら、販売活動を行うのは不動産会社のため、不動産のプロから見た客観的意見を聞けます。
住宅購入までの手続きをサポートしてくれる
仲介物件は、物件の紹介から売買契約、引き渡しまでを不動産会社がスムーズに進めてくれます。そのほか、契約関係書類の作成や住宅ローン手続きのサポートもしてくれるのです。専門知識を多く必要とする不動産売買ですから、不動産会社が仲介してくれるのは心強いでしょう。
まとめ
仲介物件と売主物件の違いを解説しました。同じ物件でも、それが仲介物件か売主物件かによって、住宅購入の流れから費用まで大きく変わります。売主物件のほうが、仲介手数料がかからないのでコストを抑えられるでしょう。しかし、仲介物件にも、数多くの物件から選べたり客観的な意見が聞けたりと、メリットが多くあります。
数多くの物件から選びたいか、とにかくコストを抑えたいかによって、仲介物件と売主物件のどちらが合っているかが変わるのです。何を重視して住宅を購入したいかをよく考え、自分に合っている方法で悔いのない住宅購入をしましょう。
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